エロと風俗をクソ真面目に学問する。

　今ではローションという素晴らしい発明品があるからいいですね。無味無臭で水に溶かしやすいし落としやすくもある。ぬめりがなくなってきたら水を足せばよし。口に含んでもまったく問題はない。これほど都合のいいものはありません。

　ローションが発明される前はどうだったんでしょう。それまではぬるぬるの快感などは存在しなかったのか。もしそうならば現代の新しい快感ということになります。現代人の特権のひとつといったところでしょうか。

　昔の遊郭にもローションがあったのだそうです。実際にはローションまがい、というか、ぬるぬるさせて普通じゃ味わえない気持ちよさを作り出すためのツールです。どのようなものかというと、海藻を煮詰めて作ったどろどろの液体や、場合によっては生卵の白身などだったそうです。自然を生かすのが得意な日本人らしい発想ですね。ナチュラルで環境面でもGoodです。体に入っても無害です。こうしたものでぬめりを出して、今でいう全身リップやら手コキやら、または濡れ具合が足りない時の潤滑油代わりにしていたのでしょう。

　ただ、無味無臭というわけではなかったようです。ある程度の生臭さには耐える必要があったということです。ですがもともとセックスなんていうものは体液の交換でもありますから、別にたいした問題じゃないでしょう。汗や唾液や愛液、さらに潮や精液など、ありとあらゆる体液を出させたり口に含んだりするのが愛情行為だと思いませんか？　これができなければ相手のいらない行為で我慢しているべきだともいえます。