これは私自身ではなく、知人が勤めていた風俗店のお客様のお話です。
そのお客様は腋毛フェチでした。
最近の女性はまず間違いなく腋毛を剃っています。それが男性にとっても当たり前になり、腋毛ボーボーという女性は深刻な問題を抱えてしまう社会になっています(笑)。これは単に文化の違いです。日本の場合はアメリカの影響が強いですね。例えばヨーロッパ諸国では腋毛処理などしない女性を普通に見かけます。
そのお客様は「海外に生まれればよかった」とこぼしていたそうです。
風俗店にいらしたわけですから、当然ながら性的な充足感を得るために来たわけで、腋毛が生えている風俗嬢がいないと話になりません。ところがそのお店に在籍していた風俗嬢の中にはひとりもいませんでした。申し訳ありませんが、とお断りしようとしたところ、そのお客様は「やっぱりここもダメですか」と非常に落胆した表情でため息をついたそうです。もう何回断られたか分からない、最初から無理だったのか、もう海外へ行くしかないか、と。
そこで知人は行動に出ました。女性に腋毛を生やしてもらうようお願いすることにしたのです。
ただし、お客様に条件を出したそうです。
まずは、長時間コースを希望すること。少なくとも3時間コースでお願いしたい。実際に3時間を一緒に過ごす必要はありませんが、システム外のことなので、割増料金として3時間分の金額をお願いします、と。
女性のタイプについては選択できないこと。これから在籍女性にかたっぱしから声をかけて、腋毛を生やしてもらうようにお願いするかたちになる。多少お客様の好みから外れていたとしても文句は言わないこと。
定期的に連絡をとり、キャンセルは決してしないこと。途中で「やっぱりいいです」とは決して言わないこと。こちらがそれなりの努力をするのですから、そちらも信じ続けてください、と。
あとは、女性にチップをあげること。世間一般の女性としてのおしゃれもしづらくなります。月単位の努力になります。感謝の気持ちとして、コース料金以外として、女性にお金を上げること。金額は完全にお任せ。
そのお客様の答えは「Yes」だったそうです。
腋毛を生やすことに同意してくれた女性は見つかりました。知人の信用が高かったということもありますし、もともと彼女は腋を見せるようなファッションには興味がなかったこともありますし、生やしている途中の段階で接客する別のお客様に対してもいろいろ説明できる器量があり、それでも愛されるというキャラクターの持ち主だったという理由もあります。
期間は、2カ月かかったそうです。つまり、その在籍女性の腋毛がちょうどいい長さに生える期間のことです。これが早いのか遅いのかはわかりません(笑)。たぶん個人差もあるのでしょう。
画像を撮影してメールに添付し、お客様に確認したところ「申し分ない」との返事でした。
その結果、そのお客様は1週間にわたって長時間コースを何度もお願いしたそうです。お店の売り上げとしては20万円近くになりました。女性の取り分も同じです。たった一人のお客様から、たった1週間で20万です。
お客様の声は「感動した」「ここまでしてくれるお店はなかった」でした。女性に腋毛を生やさせたままだと申し訳ないのでそろそろ結構です、ですがまたお願いするかもしれない、そのときはぜひ、とのことでした。
相手をしてくれた女性も「喜んでくれるから、やってみてよかった」と言っていたそうです。
このしばらく後に、その私の知人はお店を辞めてしまったので、それからどうなったのかは知りません。
システム外だからと言ってあきらめる必要はありません。
まずはご自分だけでいろいろ動いてみてください。
それでもだめならば
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