エロと風俗をクソ真面目に学問する。

　即尺というのは洗わずにするフェラチオのことです。洗わないということは不衛生である確率が非常に高いのですが、そこをあえてするという行為には様々な感情が伴います。

　女性がその男性を愛している場合はまったく問題ありません。むしろ普通であるともいえます。気持ちよくなって欲しい、洗う前でも全てを受け止めてあげたい、はたまた「もう待てない」という理由から。愛があれば全て美しくなってしまいます。

　風俗での即尺はまた違います。ものすごくドライな発言ですが、風俗の即尺はお仕事です。お金をもらうからこそできる行為です。報酬のために支払う代償でしかないのであり、そこに愛情はありません。する立場の女性にとってみればけっこうキツイです。なにしろおしっこをする部位を口に含むのですから。男だったら、愛してもいない女性の何回かおしっこをしてシャワーを浴びてもいないおまんこを舐めまくれるか、という話です。

　風俗嬢はスタッフには愚痴や本音を話してくれることも多いのでよくわかります。即尺は味覚的にしょっぱいのだそうです。これは当然ながら尿の味です。フェラチオのように舐めるというよりはしゃぶっていれば否応なしに味覚で感じ取ってしまいます。それを少しでもやわらげるために唾液をたっぷり付けるのです。潤滑を良くするため、あとはビジュアル的にやらしいという理由で唾液を付けているとは限りません。

　包茎は不衛生すぎて生フェラはできないのでコンドームをかぶせます。たちが悪いのが仮性包茎なのだそうです。男性は洗っているつもりでも案外洗えていないことが多い。さらに小便をした後だと皮の間におしっこが入り込んでいることがけっこうある。だからよりしょっぱくなりやすい、と。

　風俗嬢だって大変な思いをしているんです。