エロと風俗をクソ真面目に学問する。

　自分からは一切動かずにベッドに横たわったまま。何もしてくれずに放っているとオギャーオギャーと泣きだす。どうすればいいのかというと、風俗嬢が近づいてよちよちと頭を撫でながらなだめると落ち着いてくれる。プレイに入ると「まーま」「ばぶばぶ」といった赤ちゃん言葉を乱用するようになる。乳首を吸うときはちゅぱちゅぱとわざと大きな音を立てて吸う。言葉は一切話さない。泣き声を貼り上げるか、手足をバタバタさせるかのどちらかしかしない。

　上のような男の相手をすることになった風俗嬢はどうするのか。普通の風俗嬢はどうすることもできずにすごすごと退散します。相手の仕方がわからないというのもあるでしょうし、性癖としてキツすぎて対処できないというのもあるでしょう。実際にこういうお客様に対応できる女性は決して多くはありません。

　と、いうわけではありません。子供を産んだことのある風俗嬢ならば、どう対処すればいいのかわかっています。スタッフが考えている以上に彼女らはしたたかです。

　小さな頃に甘え足りなかった、あるいは小さい頃に甘えられたとしても大人になってから世間体が重荷になって自分を解放できない。そんな男性が赤ちゃんプレイをするようになるのでしょう。心の隙間を埋めているのだと思います。疑似体験であったとしても、きっと体験することで心の正気を保とうとしているのです。

　風俗というのは見下されがちですし、それでいいと考えています。国民が総出で「風俗やエロい行為はサイコーです」などと叫ぶ日本には住みたくありません（笑）。ですが、社会的な貢献度に関してはかなりのものではないでしょうか。鬱屈した欲求の開放先として、犯罪抑止力として、はたまた男が次の日から元気に仕事をするための活力源として、風俗業界の存在意義は侮れないと思います。