エロと風俗をクソ真面目に学問する。

　どんな物語にも雛型があります。

　例えば、女性が好む物語のひとつにシンデレラストーリーがあります。不幸だった女性がエンディングで幸せを掴むというものです。ヒットする映画の大半の骨組みは、王道的なストーリー展開になっていると思います。最近はもっと複雑になってきている気がしますが、いつまでも廃れることがない王道の雛型がシンデレラストーリーでしょう。

　同じように、AV作品にだって雛型があります。

　痴漢作品だけに絞ってみるならば、最初は嫌がっていた女性が次第に痴漢される快楽に目覚めてゆき、最終的には主人公とセックスをする、という流れが基本です。これは痴漢願望のある男性のほぼ全てが願っている潜在的な願望でもあります。

　AVは商業的成功を追求するものですから、大勢の痴漢フェチの根本的な願望を満たすストーリーにするほうがいいですよね。実際、この定石に基づく作品がたくさん作られてきました。最近はフェチの方々の目も肥えてきましたし、細分化および多様化が進んでいますから、別のストーリー展開になることも多いようですが。

　それでも決して外れることがない原則は、痴漢される女性が快楽を感じている、という点です。嫌がるはずが気持ちよがる、最終的には必ずここに落ち着くのが痴漢AVのストーリーの典型的な骨組みです。

　と、私なんぞは思うんですがいかがでしょう。読み返してみたらなにやらかたっくるしー内容になってますが、別にそんな大した内容じゃありません。たかがエロです。言うまでもないことですか。そーですか。