エロと風俗をクソ真面目に学問する。

　カーセックスを始めて見たのは18才の時でした。やったんじゃなく、見たんです。

　18才で免許をとったのですが、まだ車はありませんでした。友人が中古車をいち早く手に入れたので、その車に野郎ばかり3人で乗って海に行くことになりました。およそ1時間半の楽しいドライブでした。

　浜辺の近くの無料駐車場に車を停めました。ちょっと離れたところに黒いワゴンカーが停まっているのが見えました。よく見ると、助手席が倒れており、女性が車の後方を向いて座っているのがわかりました。まだウブだった私は「なんで後ろを向いて座ってるんだろう、奇妙な人だ」くらいにしか思いませんでした。

　浜辺で時間を過ごしていると、友人たちが「あの車、絶対ヤッてるよな」と嬉しそうに話しているのです。「ヤッてるって何のことだ」と質問してみたら、「カーセックスだ」というのです。その車の近くに寄って確かめてみることにしました。

　そして、近寄るまでもありませんでした。遠くからでも車がギシギシと揺れているのがわかりました。おまけに助手席の窓が全開になっており、女性の喘ぎ声が遠くまで響いているのです。アンアンいう声が通行人にまで聞こえていたはずです。小さなおこさんの手を引いた女性だっていたのに、教育上よろしくないですね（笑）。

　白昼堂々と人目もはばからずにやられると、恥ずかしいだのはしたないだの言う前にすがすがしくなる。ということも勉強させていただきました。そういう問題じゃないか。