エロと風俗をクソ真面目に学問する。

　ディープキスというのはもちろん舌を絡めるキスのことです。それでは「フレンチキス」とはどんなキスのことでしょうか。

　他の国においてはどうか知りませんが、日本におけるフレンチキスには二通りの意味があるようです。ひとつは前述したディープキス。もうひとつは舌を絡ませずに唇同士をチュッと触れ合わせるだけのキスです。

　同じキスでもこれだけ意味の開きがあるとややこしいですね。「フレンチキスまではいいわよ」といったセリフの受け止め方がまったく変ってきてしまいます。もちろん私ならば問答無用で舌をねじ込みます。

　少なくとも英語圏におけるフレンチキスはディープキスのことです。特にイギリスなどから見ると、フランスはよっぽど性に開放的に見えるようですから、フランス人の印象をそのままディープキスに当てはめたがゆえの単語なのでしょう。

　フレンチキスはFrench kissと綴りますが、他にもFrench jobといえばフェラチオのことを指します。フランス人がするお仕事、といった意味合いでしょうか。何しろフランスの事実上の国技はセックスだといわれるくらいです。

　これに対し、少なくとも十数年前くらいまでは、日本人のフランス人に対する印象は「純粋で美しいロマンス」だったのではないでしょうか。映画の影響ですね。というわけで、フレンチキスという単語も日本では別の意味を帯びるようになっていった、というところではないでしょうか。私の想像も入っています。

　ちなみに、私の予想は9割がた外れることで有名です。なのであまり当てにならないかもしれません。が、一応ネットで調べたことですから、ちょっとは本当だと思われます。